とまと訪問看護リハビリステーションの武井です。
昨年末、「来年の大目標は痩せること」と宣言?しましたが、2月末までに3キロ落とせました。最終的には10キロくらい落としたいと思っているので、頑張ります!
理学療法士志望の方は国試が終わってほっと一息。発表ももうすぐですね。
合否は自己採点でも大体わかりますが落ち着かない時期だと思います。
入職が4月1日付だとするとあと2週間ほど。今回は、この期間の過ごし方について書いてみます。
■実は勉強より大切なことがある!
真面目な人だと国試に受かっただけでは知識が足りないから入職までにできるだけ勉強しておきたいと思うかもしれません。
もちろん勉強することは山ほどあるので、理想を言えば入職まで勉強を続けることは大切です。でも学生気分が味わえるのも今だけですから、遊んだり、アルバイトしたり、国試が終わるまで我慢していたことをこの時期に存分にやってみるのもいいと私は思っています。
勉強について言えば、資格取得しただけでは、職業としての経験はゼロですし、知識も全然足りません。
でも専門的なことや実践的なことは、入職した後に患者さんを目の前にして先輩から教えてもらえますから、その時にどれだけしっかり吸収できるかということが重要なのです。
では、この時期に必ずやっておきたいことは何か。それはズバリ「社会人としてのマナーを体得すること」です。
といってもスクールなどに通う必要はありません。普段の生活の中で社会人マナーは養えます。例えば飲食店でアルバイトしていたら、お客さんを不快にするような言動をせず、お客さんに喜んでもらえる接遇ができることが社会人マナーにつながります。
実際、私たちが新人の理学療法士さんに患者さんを任せられるかどうか判断するときには、技術レベルは当然確認しますが、言葉遣いや立ち居振る舞いといった部分がきちんとしているか、社会人マナーが守れているかどうかを重視します。
これができていない人は、いくら技術が高くても患者さんからクレームがくる可能性が高いので安心して任せられないのです。
■今だから言える苦労&失敗
社会人マナーといってもいろいろあるのですが、具体例として私のことを書いてみます。
私の場合、入職して最初の関門は電話応対でした。元々電話が苦手な上、社会人としての対応がちゃんとできるか不安で電話が鳴っていてもでられずにドキドキしていると先輩から「出ろよ!」と何度も怒られました。
ビジネスマナーとしての電話応対なんて理学療法士には関係なさそうに思えるかもしれませんが、電話の応対ひとつで事業所のイメージを判断されてしまうこともあるので社会人として責任重大です。
また、患者さんには本当にいろいろな方がいらっしゃいます。だからどんな相手でも対応できるというか、相手のキャラクターを見極めて対応していくスキルも必要です。これはたとえば飲食業で百戦錬磨のアルバイトをしていたりすると案外ラクに身につくのかもと思いますが、接客の経験がない人は意識していかなければいけない部分だと思います。
正直、理学療法士の技術レベルについては患者さんはそれほど差がわからないと思います。でも20分~60分一緒にいる時間に患者さんが前向きな気持になれるかどうかは重要です。そのためには気持よくリハビリを受けてもらわないといけない、そこに社会人マナーが大きく関係してくるのです。例えば言葉遣いがきちんとしているというだけでも印象を良くすることができますから。
新卒の場合、「若いから仕方ない」と患者さんが大目に見てくれることもありますが、「若いけどちゃんとしている」と思ってもらえたら、それはものすごいプラススタートだということを心に留めておきましょう。
■「働きやすさ」を得るために覚えておきたいこと
ここからはおまけで、めでたく入社した後、すぐに気を付けたい点を書いてみます。
○同期を大切にする
入職してすぐはオリエンなどで同期と関わることが多いですが、この時期に自分からコミュニケーションをとって仲良くなっておきましょう。仕事をしていく中で、同期は一番相談しやすい相手なので大切に。
○挨拶はしっかり
新人の間は「気配り」は難しいものですが、とりあえず挨拶だけはしっかりと。それだけで周囲に与える印象が断然良くなるので、結果として自分も働きやすくなります。
○積極的に動く
しばらくは先輩が同行してくれるので、この期間にわからないことがあれば積極的に確認や相談を。免許証を入手するまでは「見学」になりますが、先輩の邪魔にならないように注意しながら適度な距離感で患者さんとコミュニケーションをとるのもいいでしょう。もう学生ではないのだからお客様状態ではダメだと肝に銘じましょう。
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働き始めると休日も限定され、自由になる時間がぐっと減ります。しかも入職してしばらくは、覚えなければいけないこと、考えなくてはいけないことが多すぎて心身共に余裕がなくなります。
だからこそ入職日までは目一杯楽しんでください! そしてその中で社会人マナーについても意識していければ最強のモラトリアム期間となるでしょう。