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理学療法士が解説【訪問リハビリ】向く人・向かない人。卓効した実例も【武井No.23】

とまと訪問看護リハビリステーションの武井です。

とにかく毎日暑いので、訪問リハビリで冷房の効いた室内と炎天下の移動を繰り返すと結構疲れます。ゲリラ豪雨も怖いです。早く冬に……といっても冬は冬でまた大変なので、とりあえず早く涼しくなって欲しいです。

 

先回に引き続き、訪問リハビリについてです。どんな人に向くのか、そして訪問リハビリで効果があった実例も書いてみたいと思います。

 

■訪問リハビリに向く人、向かない人

訪問リハビリは利用者さんのご自宅で一対一で行うので、「集団が苦手」「どこかに行ってなにかをするのがダメ」「人目があるところでリハビリを行いたくない」という方に向いています。

そのため、ケアマネージャーさんから「デイケアなどは拒否がある方なのだけど、自宅でならできるかも」と相談されることもあります。

また、自宅内で安心して生活したいという方にも、環境評価や自宅内での生活動作などを指導してもらえる訪問リハビリが向いています。自宅内での介助方法の指導も行えるのでご家族にとってもメリットが大きいでしょう。

 

反面、「自宅に他人が訪れることや自室に入られることがイヤ」「一対一に抵抗がある」という方には訪問リハビリは難しいかもしれません。

また、1時間一緒にいるので理学療法士と利用者さんの相性が合わない場合も厳しいといえますが、これはスタッフの交代などで対応することも可能です。

 

経験上、最初は訪問リハビリを嫌々承諾したり、「どうせ治らないから」と否定的だった方も、1回目で痛みが減少したり、歩きやすくなるといった効果があらわれると、「また来週お願いします」と言ってくださいます。

そのためなるべく最初のうちから効果を体感してもらるように心がけています。

 

■「できない」という思い込みを「できる」という自信に変えるリハビリ

訪問リハビリはその方の生活環境の中でパーソナルに行うので、「体力がないからリハビリなんて無理だと思ってた」という方がリハビリの効果が得られて喜んでくださることも多いです。

 

最近では、歩く能力があるのにトイレに行くのは大変だからと頑なに尿瓶を使われるため、ご家族は後始末などの負担が大きく困っているというケースがありました。そこで訪問のたびにトイレに誘導し、こうすれば安全にトイレまで行けてちゃんとできるということを一緒に確認しながら「こっちの方がラクじゃないですか?」とお話をしていきました。それを繰り返すことで、今では訪問中に「トイレ行きたいかも」とおっしゃってくださるようになっています。

 

また、身体の不具合のために「こんなふうに歩くのが一番ラク。自分はこうしか歩けない」と思い込んでずっとつま先立ちのような歩き方をされていた利用者さんは無理な歩き方を続けてきたためタコまでできてしまっていました。この方には筋肉や関節をやわらげていくリハビリを行っていった結果、だんだんご本人もラクになってきて、不自然な歩き方をやめることができました。

 

上の例のように、訪問リハビリでは、「こうした方がラクですよ」「これもできますよ」ということをみつけて実現していくことはとても重要です。

それによって、利用者さんの「できない」という思い込みが「できるんだ」という自信に変わっていき、機能もメンタルも良い方向に向かっていくことを実感しています。

 

■訪問リハビリは利用者さんが前向きになれる時間でありたい

「これもあれもできなくなった」「とにかくずっと痛くて」「困っているけど仕方ない」などと感じている方が、訪問リハビリを利用することで少しでもつらさを解消していければ、わたしたちにとってこれほど嬉しいことはありません。

 

最初はつらさから解放されるのがリハビリを行っている時間だけだったとしても、「今これができた!」「今は痛くない!」という事実は、利用者さんの気持を確実に前向きにしてくれます。

そして、「このやり方ではまだ痛いようなら、こっちのやり方ではどうでしょう」というように細かく調整していくことができるのも一対一で行う訪問リハビリだからこそ。

そう考えて今日も訪問リハビリがんばります!

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