クラスターメディカル薬剤師の清水紀恵です。
私ごとですが最近結婚が決まりました!ただ、結婚式は「マスクなし」で行いたいので、新型コロナの流行が完全に落ち着いてからにしてもいいかなと考えています。
コロナについては、全数把握簡略化や新しいワクチンが使われ始めるなど、刻々と状況は変わってきていますが、まだまだ沈静化したとはいえません。
今回はそんな中でのとまと薬局の日常について書いてみたいと思います。
■感染対策について
とまと薬局では、新型コロナウイルスの流行がはじまってからできる限りの感染防止策をとってきましたが、もちろん今も徹底しています。
人の流れも以前より活発になってきて薬局を訪れる方も増えていますので、消毒や密にならないよう間隔を空けてお待ちいただくことなどをお願いしていますが、最近ではいらっしゃる方がそれぞれ気をつけてくださっていて、感染対策が常態化してきたことを感じます。
とはいえ、スタッフは油断することなく、これからもしっかり対策を続けていかなくてはと思っています。
■第7波とクスリのこと
第7波といわれる時期には私の担当する施設でも感染者が増えていました。
施設在宅を行うとまと薬局としてこれは大変だと思ったのは、まず高齢の方に解熱剤として処方されることが多いアセトアミノフェンという薬(商品名としては「カロナール」がよく知られていますがジェネリックもあります)が不足しそうだったこと。足りなくなりそうだと思った時点で大量に発注をかけてある程度は備蓄していましたが、その後もこまめに連絡し、必要なんです!と訴えて回してもらっていました。
また新型コロナ治療の特例承認薬である「ラゲブリオ」の処方も始まりました。私の受け持つ患者さんでも、粉薬じゃないと飲めない方以外には処方されましたが、これがかなり大きなカプセルで高齢の方にはとても飲みにくい薬なのです。そのため、少しでも飲みやすくするための方法などをいろいろ調べて施設の方にお伝えしています。
ちなみに、ラゲブリオは今はどの薬局でも出せるようになりましたが、以前は登録した医師と薬局でしか出せなかったんです。だから近隣の薬局さんから処方箋がまわってくる分もあり、「ラゲブリオありますか?」と訪れる方もあったので、とまと薬局では施設在宅で必要な数にプラスして常にストックしていました。
そして、第7波に入って以来、私は往診同行の際には必ず薬を多めに持っていくようにしています。これは、コロナ疑いでも抗生剤で様子見した方がよい場合もあったりして、急いで薬が必要になるケースが増えたからです。改めて配達するのも大変ですし、出そうな薬はなるべくその場で出せるようにして業務の効率化と感染リスク低減をはかっています。
■新型コロナに関して思うこと
新型コロナには様々な変異株があることが知られています。以前は、私が担当する施設ではほぼ感染はなく、たまにひとり陽性がでたらすぐに病院に!という感じだったのですが、8月は、ひとり、ふたり出たと思ったらあっという間に広がって…。感染力が強い株に置き換わっていることを実感しています。これからもまだまだ変異株や亜型がでてくるかと思うと慎重にならざるを得ません。
また、コロナに罹患すると痰を伴う症状がでる方が多いのですが、とまと薬局が服薬指導や往診同行を行う高齢者施設の入居者さんには元々痰をだしにくい患者さんもいらっしゃるのでリスクが高くなります。去痰剤などの処方もされますが、「コロナに罹患している方の場合は今まで以上に誤嚥などに注意してください」とお願いしていました。
第7波のピークからすると感染者数は劇的に減ってきてはいます。しかしまだコロナ禍が終わったとは言い切れません。
これからも薬局として、薬剤師として、できることを考えながら新型コロナと対峙していきたいと思っています。
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9月と10月に1人ずつ新しい薬剤師が入職し、仲間が増えました!
とまと薬局の業務内容はますます充実していくと思います。