前職の病院では約10年勤務して30代になり、管理業務も任されていましたが、「リハ職としてこの先30年は働く」という将来を見据えた時、医療者としての経験値をより上げておくことが必要だと思い、転職が視野に入ってきました。
病院では、回復期、終末期のリハビリを担当していたので、違うところをもうひとつ経験するとなると急性期か在宅かということで、在宅を選択。それがクラスターメディカルへの転職につながったのです。
病院リハと在宅リハの違いはいろいろありますが、最も大きいのは、病院ではリハビリのために用意されている「場所(設備)」があり、医師や看護師という「人(医療者)」が至近距離にいるということ。在宅の場合はこの2つがないのが前提です。その分、書類や電話のやりとりなどの業務もやや煩雑になります。
でも「場所」については慣れますし、「人」についてもクラスターメディカルの場合、現場で急変があった時などはステーションに連絡すれば的確な指示を受けられるので安心です。
在宅リハならではのメリットとしては、患者さんに長い期間寄り添えること、そして、生活ありきのリハビリが行えることです。病院リハの場合は、「生活に戻るために行うリハビリ」ですが、在宅では病院にいてはわからない具体的な問題も見えてくるので、それを解決していく「生活の質を向上させるためのリハビリ」ができます。
退院したものの生活動作が難しくなっている方などが、訪問リハによって元の自分の生活を取り戻していける様子を見るのはなによりもうれしいことです。
また、病院だと患者さんが嫌がっていても「治療だから」「必要だから」ということでリハビリを行うこともありますが、訪問リハでは利用者さんやご家族に感謝される場面が多いのも特徴だといえるでしょう。
ちなみに私は給与にはそれほどこだわっていなかったのですが、クラスターメディカルでは訪問件数によってインセンティブがつくので、最初「おー、こんなふうにプラスになるのか」と少し驚きました。笑