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利用者さんのやる気を引き出すコツ その2【武井No.5】

とまと訪問看護リハビリステーションの理学療法士・武井です。

今回は、前回から引き続いて「利用者さんのやる気を引き出すコツ」について書きます。

 

前回は、利用者さんそれぞれのニーズに合わせた目標を設定することが利用者さんのやる気を引き出す鍵になるということを書きました。(https://cluster-medical.co.jp/blog/archives/105

ではその「利用者さんのニーズ」をきちんと知るためにはどうしたらよいのでしょうか。

 

■最も大切なのは「利用者さんに興味をもつ」こと

訪問リハビリは、病院リハビリとは異なり、利用者さんの自宅にうかがうことを含めて利用者さんのプライベートに関わることが多いといえます。それを利点としてリハビリに生かしてみましょう。

 

利用者さんのニーズを知るには、まずは利用者さんのことを知らなければなりません。

訪問リハビリでは、資料などに頼らず、とにかく自分自身が興味をもって利用者さんの性格や習慣、どういう方なのかを見極めていくことが大切です。

 

そして、話し方ひとつとっても、声の大きさや口調、話すスピードなど、その利用者さんに応じた対応をしていくと心を開いてもらいやすくなりますし、利用者さんのニーズもより明確になってくるでしょう。

 

前回書いたように、高齢の利用者さんは、本当はできたらいいなと思うことでも「年だから」「もう無理だから」と諦めてしまって、口にだされないことも多いです。そんな潜在的なニーズの中にはリハビリの効果が期待できるものもたくさんあるので、私たち訪問リハビリスタッフは、利用者さんの思いをしっかりと汲み取って、リハビリに生かしていくことが必要だと思っています。

 

■ニーズと現状をご本人に「気づいてもらう」

例えば、転倒した利用者さんが、「歩きたいけど転ぶからもう無理かも…」と思ってらっしゃる場合、

「転ばないようにリハビリしましょう」ではなく、「今、○○さんはこんな感じになっているから転んでしまったのだと思います。だからここの筋肉を鍛えていきましょう」と、より詳しく説明をすることで前向きになってもらえます。

 

また、自分ではできていると思っている、体力に自信があるなどの理由でリハビリに消極的な方の場合、

「少し息切れしてらっしゃるようなので」と休憩をすすめたり、酸素飽和度を測ってみせたりなどして、ご自身の状態に気づいていただけるようにしてみましょう。

 

■ネガティブな言葉はNG。ポジティブな声かけを。

リハビリ中の声かけでは「否定から入らない」ということもポイントです。利用者さんの性格にもよりますが、多くの場合、ネガティブな言葉は利用者さんのやる気を萎えさせます。

リハビリ中にできないことがあったりしても、「これができなかったからできるようにがんばりましょう」ではなく、「ここまではしっかりできてますね!」「休憩したらちゃんと上がってきますねー」とポジティブな話し方を心がけたいものです。

 

 

次回は、「利用者さんのやる気を引き出すコツ その3」として、

「利用者さんのご家族との関係」や「訪問リハビリがうまくいかない時の打開策」について書く予定です。

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