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家、見せてもらってイイですか?~訪問リハビリの家屋評価とは~【武井№11】

とまと訪問看護リハビリステーションの武井です。

新型コロナの感染拡大がやっと下火になったと思ったら、今年も残すところあと1ヶ月ちょっととなってしまいました。

バイクでの訪問リハビリでは夏の日焼けが半端なく、クラスターメディカルのyoutubeを見るたび自分の肌の黒さにうわ~っと思ってたのですが、これからはそれが落ち着いてくるかと思うとうれしいです。

 

さて今回のテーマは「訪問リハビリでできること」です。

利用者さんやそのご家族からは訪問リハビリは、その名の通り自宅でリハビリを行うだけのサービスだと思われがちですが、実はほかにもできることがたくさんあります。

その中でも今回は「家屋評価」に焦点をあてて書いてみたいと思います。

 

一般的には「家屋評価」というと、不動産価値の評価というイメージがあるようですが、理学療法士が行う家屋評価はそれとは全く別のものです。理学療法士が「お~、こちらはなかなか立派なお宅ですね!」なんて評価するわけではありませんからご安心を。笑

 

では、理学療法士による「家屋評価」とはどんなものなのか?それを説明していきたいと思います。

 

○理学療法士が行う「家屋評価」とは

理学療法士が行う「家屋評価」は、簡単にいうと、「利用者さんの生活の場を見せていただいて、利用者さんにとって物理的に生活しやすい状態かどうかを判断(評価)していく」ということです。

具体的にいうと、利用者さんの居室内やトイレへの往復の動線がどうなっているかを確認したり、使われているベッドや椅子の高さや大きさ、手すりの位置などが適切かどうかを見ていきます。

 

聞いただけでは、「それって必要なの?」と思われるかもしれませんが、実は理学療法士が「家屋評価」を行うことで、利用者さんのQOLが大きく改善することも少なくありません。

しかも、継続して行っていかないと効果が出にくい(わかりにくい)リハビリとは異なり、「家屋評価」を基に行った環境整備には、<即効性>があることが多いのもメリットです。

 

○「家屋評価」はこんなふうに行います

例えば、<移動>に関する「家屋評価」なら、利用者さんの普段の動線を再確認して、スムーズに移動するために支障がないかを検証していきます。

居室内であれば、

  • 移動する時に邪魔になるモノがあれば片付ける、位置を変えるなどを提案する。コード類があるのも危険なので、電化製品の配置を変えたり使用するコンセントを変更することも検討。
  • 歩いて移動する方の場合、動線上に身体を支えるために手でつかまれるポイントがあるかを確認する。ない場合は、手すりの設置、あるいは家具の位置をずらすことで「つかまれるポイント」を作ることを提案する。
  • ベッドの位置や設置方向を変更することでトイレとの移動距離を短くする。

といったことが考えられます。

 

また、ベッドや椅子の高さなら、利用者さんの身体の状態や、どのように使ってらっしゃるかなどの検証を行いながら評価していきます。

例えば、「以前に落ちたことがあるから」とベッドをとても低くして使っている利用者さんに、「脚の筋力がつくまでは低いところから立ったり座ったりするのはつらいので、立ち上がる時のことを考えるとこのくらいの高さにした方がラクですよ」と具体的にアドバイスをしています。

 

○「家屋評価」を基に環境整備を行うとこんな効果が!

床に置いてあったモノをひとつ片付けるだけでも利用者さんの移動が格段にスムーズになることもありますし、椅子の高さを変えただけ、座布団を1枚足すだけでも利用者さんからすぐに「これはラクだねぇ!」という言葉を聞けることもあります。

 

また、移動の補助、安全の確保の手段として手すりの設置を利用者さん本人やご家族が考えておられる場合にも「家屋評価」が役立ちます。

手すりは、ただついていれば良いというものではありません。大切なのは実際に使えるかどうか。つまりそれがあることで利用者さんのQOLを高める効果がある手すりでなければ意味がないのです。時折、訪問リハビリでうかがった先で、むやみやたらに手すりがつけられていることで手すりそのものが移動の邪魔になっている例を見ることもあり、そんな時はとても残念な気持になってしまいます。

 

手すりの導入を考えてらっしゃる場合には、「ここからトイレまで行ってみましょうか」というようにまず利用者さんにお声がけし、その様子を観察して、いつもどこに手をついておられるのか、トイレとの間ではどこが危険な場所なのかを検証します。その上で「ここらへんに手すりがあるとラクかもしれませんねぇ」と言ってみると、利用者さんも手すりを使うイメージをもちやすいため、実際に手すりがついても使っていただけます。

 

居室の中のモノの位置は利用者さんやご家族には当たり前になりすぎて邪魔なことに気づかないこともありますし、先に書いたベッドの高さのように利用者さんが「自分が使いやすいようにしている」と思ってらっしゃることが実は身体に負担をかけていたりすることもあります。

このような「当事者では気がつきにくい/気がついていない」部分を専門家の目でみて客観的な評価をして、改善(環境整備)につなげていくのが「家屋評価」の役割です。

「家屋評価」は、在宅医療の一環として、利用者さんのQOLの向上に大きく寄与するものであり、利用者さんの状態と在宅での様子を把握している訪問リハビリという仕事に携わる私たちだからこそ的確な家屋評価ができると思うのです。

 

***

コロナ禍でデイサービスやデイケアの回数が減ったこともあり、利用者さんの活動量が減少し、体力が落ちたり、転倒リスクが高まっていると感じています。そしてこの活動量の減少は認知機能にも影響を及ぼします。

このような状況下では、今まで以上に普段の生活の中での動きやすさが重要になってきているので、理学療法士による「家屋評価」を行うメリットは大きいのではないでしょうか。

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