とまと訪問看護リハビリステーションの武井です。
最近、事務所のレイアウト変更があって、ミーティングルームもできました。これからもどんどん使いやすくなっていくといいなと思っています。
今回のテーマは「訪問リハビリの新規依頼から初回訪問まで」です。
この期間というのは、結構バタバタしていて「ついうっかり」も起こりがち。
でも、ここでやるべきことをしっかりやっておくことがその後の訪問リハビリの成功につながるんです!
というわけで、時系列にそってポイントを解説していきたいと思います。
1)ケアマネージャーさんから電話を受けたら
・「訪問リハビリ」なのか「訪問看護」どちらの依頼なのかを確認する(とまと訪問看護リハビリステーションのように「看護」「リハビリ」がある場合)
・訪問リハビリを希望される場合は、利用者さんの状態の確認、必要とされているケアの内容の確認。(内容によって、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士など担当スタッフが異なるため)
2)スケジュールの確認/調整を行う
2-1 利用者さんが希望されている曜日や時間をうかがう
デイサービスやヘルパーさんが入っている時間と重ならないように丁寧に確認を。
利用者さんが希望されている曜日でも実は他のサービスが入っていたりすることもあるので、ケアマネージャーさんに改めて確認してもらうこと。
2-2 対応できるスタッフが空いているかを確認する
必要とされるケアに対応できるスタッフ(理学療法士、作業療法士、言語聴覚士など)のスケジュールを確認。
★週2回入る場合などは、連日とならないようにスケジュールを入れられるかどうかを確認する。
2-3 訪問先の場所を確認する
場所やエリアによっては、訪問ルートの都合でおうかがいできないこともある。
あるいは、既存の訪問スケジュールを変更しなければいけないこともある(調整不可能な場合は、新規訪問を受諾できない)、訪問先の正確な住所の確認が必要。
3)訪問が可能だと伝える(受諾)
訪問が可能である旨をケアマネージャーさんに伝える。
★ここで訪問曜日、時間などを必ず再確認。
★利用する上での条件などがある時は、このタイミングで同意を得ておく。
4)利用者さんの詳しい状況を確認する
訪問を受諾する(契約する)場合は、ケアマネージャーさんに利用者さんの詳細な情報(介護度などの公的情報のほか、実情も含む)を開示してもらい、疑問点があればこの段階でできる限り解決しておく。
<疑問点の具体例>
☆(要支援の方へのリハビリの介入が難しくなってきているので)「要支援なので1回40分間になりますが、それでokでしょうか?」
☆「週1回をご希望とのことですが、退院直後で落ちている機能を迅速に回復させるためには、週2回の方が良いと思われます。実際の様子を見て変更することも可能でしょうか?」
☆「リハビリにも関係するので、現状の福祉用具利用の状況と今後の利用予定を教えてください」
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訪問リハビリに携わる理学療法士にとって、今回書いたことは「そんなの当たり前!」と思われる流れであり、ポイントだと思います。
しかし、訪問リハビリに従事して日が浅い時期、あるいは中堅となって忙しすぎる時期には意外と見落としてしまうこともあったりします。
自分への自戒の意味もこめて、今回のブログを書きました。
みなさんもこの機会に改めて「依頼から初回訪問までにやるべきこと」を見直してみてはいかがでしょうか。