とまと訪問看護リハビリステーションの武井です。
先回(https://cluster-medical.co.jp/blog/archives/360)に引き続き、訪問リハビリの依頼があってから初回訪問までの間に特に注意したい点をまとめてみました。
今回はちょっとしたワザ?も付記しているのでご参考になれば幸いです。
■初回訪問までにクリアすべき2大イベント
○訪問リハビリ指示書をもらう
・ケアマネージャーさんから主治医を聞いていても、実際は違ったり、受診していなかったりすることもあるので注意!(退院後はかかりつけの医師に変更になるといったこともある)
・医師から指示書を出すことを断られることもゼロではなく、また作成に思いのほか時間がかかることも結構あるので、できる限り早く作成を依頼しましょう。
<ベテランの小ワザ>
介入開始の希望日を申し添えて指示書作成を依頼する。
○サービス担当者会議に出席
ご本人やご家族がリハビリにあまり積極的ではない場合などに、今の時点からリハビリを行うことによるメリットといったことをしっかり説明できるように準備しておきましょう。
<ベテランの小ワザ>
・自宅で会議が行われる場合は、初回訪問に備えて家の中の様子もさりげなく確認する。
・既にデイサービスやヘルパーさんなどのサービスを利用されている場合は、担当者からデイやご自宅での様子をリサーチする(ご本人の前で行う時は注意必要)。
■初回訪問でありがちな失敗~訪問リハビリあるある
○移動に思いのほか時間がかかってしまう
住所だけではわかりにくい場所というのが結構あります。ルートはしっかり確認を。
また、周辺道路が時間によって混雑したり、一方通行が多かったり、工事中だったり、ナビが間違っている(!)という場合もあるので、初回は余裕をもってでかけましょう。
<ベテランの小ワザ>
・ケアマネージャーさんにいつも行くルートや駐車場の詳細を聞く。
○まさかの忘れ物…
契約書などの重要書類を持っていくのをなぜか忘れてしまった!という経験のある人は案外多いかも。違うファイルを持っていったという失敗談も耳にします。
書類のほか、当然所持していると思っていた筆記用具や付箋などがバッグに入っていなかったということも。出発前に面倒がらずに荷物の再確認をしましょう!(自戒。笑)
<ベテランの小ワザ>
「訪問先に忘れて帰る」ことも注意。利用者さんの居室やベッド周りに物が多かったりすることも多いので、使ったファイルや筆記用具などは置き忘れにくい場所に置くか、すぐに片付けるようにする。
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訪問リハビリの依頼から初回訪問までのポイントを2回にわたって書いてきましたが、最後にとまと訪問看護リハビリステーションでの取り組みをご紹介したいと思います。
とまと訪問看護リハビリステーションでは、「今月の新規依頼」というスプレッドシートをクラウドに作成しており、新規の利用者さんについてスタッフが共有できるようにしています。担当者が状況を書き込んでいき、全員で確認できるデータとして蓄積しています。
また、とまと訪問看護リハビリステーションでは、chatworkを使ってスタッフ間の連絡や情報共有等を行っていますが、chatworkに新規依頼の件についてだけ書き込む「新規依頼専用」のグループチャットを開設しています。新規依頼案件に特化しているグループなので、情報が流れてしまいにくく、担当スタッフ、事務方、管理者などが情報を共有しやすくなっています。
いよいよ夏本番。利用者さんの熱中症も心配ですが、訪問リハビリを行う私たちも重々気をつけながらがんばりたいと思います!